ごあいさつ

皆様、新年あけましておめでとうございます。 昨年は多くの出会いの年でした。 皆様と出会えたことを心より感謝申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 書きたいエントリが沢山あるのですが、なかなか時間がとれないこともあり、少々時間が…

「自衛」論は「被害に遭わないように」しか考えていないのが問題

夜道一人歩きにこだわる「自衛」は、もう既にしている、と何度も言っている。 そして、自衛を放棄するなんて誰も言っていない。 それなのに何故か、男性蔑視に結び付けて考えている人がいる。 ケモノと言っているのは、私たちではない。 なぜか被害妄想的に…

なんで、自分はしない「自衛」を、わかってもないのに「先生」ぶって教えたがるのか不思議

自分がしたこともないのに、「こうしろ、ああした方がいい」と言う。 言うのはかまわないけど、全く無意味な、「もう既にしています」程度のことしか言えない、 もしくは「非現実的」というようなことしか言えない。 特別、なにか目新しい、効果的な方法をあ…

「自衛」を主張したって無意味です。

■Narusaseの日記 -ハニポってどうよ?(仮)-「男性蔑視と差別の話」■オタク入門中ブログ「自衛を主張することの是非」のブログ主様に質問をします。 たぶん、お二人は、本気で強姦神話を信じているのだと思うのですが、いかがでしょうか。 夜道、一人歩き、見…

狙われたら最後

加害者はとても用意周到に、計画的に犯行を行う。狙われたら最後、逃れる術はない。 性欲が異常な、めったにいないようなごく僅かな男性が、「つい」衝動的に行う犯行ではないのだ。 弱いものを恐怖に陥れ、最大限の屈辱を味あわせ苦しめることを喜ぶ、人間…

男性サバイバーからのメッセージ

男性性被害者の、HEART様からメッセージを頂きました。 ご本人の許可をいただき、こちらに掲載させていただきます。 男性性被害は、実はとても身近なものです。女性だけが性被害にあうわけではありません。 性犯罪の被害者として認識されている女性も、依然…

日本の性犯罪はあまりに多く、ただ隠蔽されているだけです。

「日本は性犯罪が少ない」と思われている方々へ。 少ないどころか、あまりに多く、そしていろいろな事情で隠されているということを、どうか知ってください。 性犯罪が少ない、という根拠として、警察の認知件数を見ていらっしゃることと思います。 ですが、…

哲学的疑問に陥る

スカート男子とか、メンズブラとかあれこれ見聞きして。 (いえ、メンズブラに関してはネタ記事なんだけど、でも最近存在しますよね) なんでブラをしないといけないのだ?と、ものすごく根本的な疑問がわいてきてしまった。 「乳首を見せるとみっともないか…

二次加害をするのはこんな人

さんざんと二次被害三次被害にあった者としては、考えざるを得なかったこと。 「どうしてそういうことを言うのだろう」 「どうしてそういう態度をするのだろう」と。(ひどいPTSDなどさまざまな身体的精神的症状で悩まされている上に、 自責感と罪悪感でいっ…

そんなにミニスカへの欲情が抑えられないなら

いっそ、ミニスカポリスを本当につくればいいと思うよ!(やけくそ) 夜にミニスカートの女性が歩いてたら、 電灯に吸い寄せられる蛾のように、しゅしゅしゅーーーって吸い寄せられるんでしょ? 抑えられない欲情(劣情って言うんだったっけ、司法用語)でも…

まだ「日本は性犯罪が少ない」なんて言ってるし〜

■オタク入門中ブログ■ 「性犯罪的な意味のミニスカート論争はうんざり。」http://blog.livedoor.jp/entertheotaku/archives/51696237.html からトラックバックをいただいた。 全く読めてないし、都合の悪い事実は「仮説」として、 「真偽のほどは」なんてア…

性犯罪を容認する発言を許す産経新聞へ抗議しました

11/25 水曜日、産経新聞の「オピニオン」という記事で、曽野綾子氏がとんでもないことを発言しています。 文章全体が、あまりに非論理的で、つっこみどころが満載なのですが、 曽野綾子氏、ノック事件から10年、全く認識が変わっていないようです。 ノック…

レイプキットの謎

何度か過去記事で言及したのだけれど、 現状、レイプクライシスセンター(ワンストップセンター)がない日本では、 被害後、警察に病院に連れて行ってもらわないと、適切なケアが受けられない。 なぜなら、警察しか、レイプキット(証拠保全などに使うもの)…

更正、保護観察、再犯対策・・・今更なメモ

注目されだしたから慌てて真剣に更正を考えるらしいの記事で書いたとおり、絶望的刑事訴訟システム後進国の日本は、裁判員裁判で関心が高まってきて慌てて、更正に力を入れ始めるそうです。 外圧がないと変わらないのって、どうなんだ、と、つくづく呆れてし…

注目されだしたから慌てて真剣に更正を考えるらしい

裁判員裁判が各地で一斉に始まりだして、胸が痛むとともに、 いろんな報道を見て、何を今更、と、思うことが多い。 そんなの、ずっと前からそうだったでしょう、というくらい、根本的なところが問題視されている。 裁判員裁判に限らない、とつくづく思う。 …

自己嫌悪におちいったとき

手放せない本。 「生きる勇気と癒す力」。 なんだか疲れた・・・と思うとき、読みたい箇所だけ読むと、ふしぎと心が楽になる。 今までは、この本に書いてある、虐待者は、加害者のことだけだと思っていたけれど、 二次加害者、三次加害者も入るのだなあとつ…

過去の亡霊

私は、自分の意思の及ばぬところで、 被害に遭ったということが知れ渡ってしまったせいか、 二次加害者というか三次加害者が多い。 知らない人が見に来たり。 知っている人からあれこれ探られたり。 はては脅されたり。 ほんとうにほんとうに、嫌な思いをし…

冊子「『あなたは悪くない』と言ってあげられますか?」のご紹介

性暴力をなくそうキャンペーンの一環として、小林美佳さん、大薮順子さんがつくられた冊子のことが、新聞等で紹介されましたので、こちらでもご紹介させていただきます。http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=16598より転載 (※冊子の写真もあるので…

被害者に口なし

某芸能人の公判の模様の報道を見て。 「たぶん差はここ」のエントリで書いたことは、やはり当たっているのだなと思った。被告人が、一緒にいた女性が亡くなったのをいいことに (それについての裁判は別途行われるようで、捜査中とか)、 勝手なことを言って…

それは、ほんとうにあったこと

前のエントリで、 被害そのものの記憶がない、ということを書いた。 まったくないわけではないが、イメージのようなものでしかない。 そのイメージは、まるで幽体離脱のように、 意識がとんで、遠くから自分を見下ろしているようなイメージだ、というような…

言葉にできない孤独

私には、被害そのものの記憶がない。 いつなくなったのかはわからない。 フラッシュバック注意、と書かれてあっても、よく意味がわからなかったくらい、 いつもいつも被害が頭の中で再演されているような状態だったりもした。 でもそれさえも、断片的ではあ…

差別用語

やっぱり書いちゃう。たんぽぽ様のブログ、 “たんぽぽのなみだ〜運営日誌 「母性本能を熟成?」”の記事で、 たんぽぽ様がまとめられていて、それに付け加えることはないのだけれど。 皆様もぜひ読んでくださいね。 問題のコメントをじっくり読むと、とにかく…

性暴力被害の啓発と防止を考える講演とシンポジウム  「性暴力被害からのSTAND UP!〜性暴力をなくすために」(徳島県主催)

大薮順子さんの、性暴力をなくそうキャンペーン講演会と写真展、 徳島県警が産婦人科医と連携するという取組みを最近ご紹介したので。 徳島県でのシンポジウムに大薮順子さんが講演されたのをご紹介。 http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/10/2009_…

たぶん差はここ

多くの人が知る、裁判や検察、警察のこととは、 重大事件とされる事件のことを、報道を通して知る。そして報道にもある程度ストーリーがあり、 問題とされることは加害者や被害者をより傷つけることにもなり、 報道されない。むしろ、被害者や加害者にとって…

期待を持ちたい 徳島「性犯罪被害者支援ネット:産科医と」

徳島で、産婦人科医が県警と連携して、性犯罪被害者支援のためのネットワークをつくるそうです。 まだ第一回協議がなされたということで、まだこれからということなのでしょうが、 なにしろ、ワンストップ支援センター(クライシスセンター)をつくりたくて…

ワンストップ支援センターが創設される!?

portulaca様よりお知らせいただいて知ったニュースです。なんと、ワンストップ支援センター(レイプクライシスセンター)ができるそうです。 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20091013-OYT1T00455.htmより転載(強調は引用者)性被害女性、病院で診…

置き去りにされている犯罪被害者 ― 性犯罪被害者

発信箱:特別な被害者=磯崎由美(生活報道部) 全国で初めて性犯罪を審理した青森地裁の裁判員裁判を、小林美佳さん(33)と傍聴した。ほとんどの人が声を上げられない中、小林さんは被害を実名で公表し、性被害に遭うということがどんなことかを伝えてき…

直接会って、対応できる機関がない現実

NHK 福祉ネットワークで、「政権交代 自殺対策への提言」を見た。 番組サイトから引用 <内容> 今年に入り、月ごとの自殺者数は過去最多のペースで増え続けている。また完全失業率も過去最悪の数字となった。 失業や就職の失敗、借金など経済苦、生活苦によ…

裁判員裁判の性犯罪、審理が終わる

全国初の、性犯罪の裁判員裁判が、判決が言い渡されました。 検察側の求刑通り、懲役15年。 これを長いと感じるか短いと感じるかは人それぞれでしょう。 ですが、性犯罪は、あまりに大きなダメージを受け、失うものが多く、経済的にも困難を極めるのに対し…

裁判員裁判の性犯罪、運用をめぐっての動き

裁判員裁判の性犯罪が初めて行われます。 本日午後、選任手続が行われ、明日から審理が始まります。 私の立場から個別の事件を取り上げるのは、とても気が重いです。 どんなに辛いお気持ちでいられるのだろう、と思いますし、また自分のときのこともやはり思…