日本の性犯罪はあまりに多く、ただ隠蔽されているだけです。

「日本は性犯罪が少ない」と思われている方々へ。
少ないどころか、あまりに多く、そしていろいろな事情で隠されているということを、どうか知ってください。


性犯罪が少ない、という根拠として、警察の認知件数を見ていらっしゃることと思います。


ですが、警察は基本的に「強姦神話」とおりのものしか事件として扱いません。
つまり、見知らぬ人による、夜道や自宅侵入、というケースです。
対して、相談機関に寄せられる相談(つまり安心して相談できるところ)では、7割から9割が顔見知りによる犯行です。



内閣府の調査結果がこれを反映しています。他国の事情と何ら変わりはないです。
H18年
http://www.gender.go.jp/dv/pdf060424/h18report2-5.pdf
H21年
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/images/pdf/h21report2-5.pdf


ですがこれは女性への暴力に関する調査の一つです。
つまり調査対象に男性が含まれていません。
男性性被害の実態は、全く把握されていません。






日本の性犯罪に関する法定義は、他国と全くというほど違います。
なので、性犯罪という括りに該当するものが、少なくなるのです。



男性には、性被害はないという前提にたっている。
上述したように、国として調査する気さえないのが現状です。
さらに、夫婦間レイプを犯罪と認めていないこと。
この二つで大きく差がつきます。



さらに、日本は性暴力対策の専門機関が、先進国の中で唯一ないのです。
欧米のみならず台湾にも韓国にもあります。



つまり、日本には、性暴力に遭っても、安心して駆け込める場所はありません。
他国に比べて、性犯罪に該当するのは非常に限定されています。
その限定されたケースであっても、警察に行くことができない被害者が殆どです。



そして、勇気を振り絞って、警察に行ったとしても、直後でなければ被害として受理されません。
さらに、事件としてさえ見なされないケースがあまりに多いです。
正直、警察に行くことはすすめられない現状です。
民間の相談機関もそういった回答をすることが多いです。


よって、警察の認知件数は、ほんの一握りのものしか把握できていません。



「警察も検察も司法も、「正義の味方」じゃないという現状 2」

で、詳細を説明していますのでご覧ください。



その他、警察や検察の実態については、下記の関連記事をどうぞ。

「警察も検察も司法も、「正義の味方」じゃないという現状 1」

「防犯を呼びかけるのが警察の仕事なのだろうか」



さらに、
コメント欄にてまい様から教えていただいた資料です。
よくご覧ください。


ドイツと日本の性的被害発生率の比較研究(ほとんど差がない)
http://anond.hatelabo.jp/20091109125439


内閣府の調査ではレイプされたことがある女性の割合は7.3%もあるけどそのうち警察に相談したのはたったの4.1%(暗数が96%)
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/images/pdf/h21report2-5.pdf


国によって暗数が違う(米国でのレイプの暗数は60%)
http://www.rainn.org/get-information/statistics/reporting-rates



つまり、日本が性犯罪が少ないというのは、大間違いです。
少ないどころか、世界一、性犯罪を隠蔽している国、というのが正確な表現と言えるでしょう。






TB送信先
表現規制の闇」の扉の前に立ちはだかる人々
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/3fd482add6a9654e3aba34a589328a3c

「表現が規制されるのはその表現がすでに暴力で脅威だからだYO!」
http://d.hatena.ne.jp/kutabirehateko/20100315/rape


非実在青少年」規制:目に見える形で反論を提示する
http://hirorin.otaden.jp/e92767.html