夢を見た。


浅い眠りでなかなか眠れなかった。
ようやく眠ったと思ったら、夢を見た。


バイクに前をふさがれ、ヘルメットさえかぶっていない男がにらみつけている。
逃げなきゃ、動かなきゃ、そう思うのにまったく体が動かない。
そこで目が覚めた。
ちょうど家のすぐ近くにバイクを停める人がいたようで、その音で誘発されて一瞬のうちに見た夢のようだ。
すぐ外でエンジンを切った音にほっとしながら、夢の原因に思いをはせる。


昨日は夢の内容は覚えていないけれど、何か叫んでいたと言われた。
夢の中で歯をくいしばっていたのか、どうもこうも歯が痛い。


悪意をむけられるとやはりつらい。
ある意味「曝露療法」的になっている要素もあるけれど。



たくさん夢を見たい。

印象的な夢を見るときは、症状が変わるときに多いという。
それはたしかに、自分自身の過去をふりかえっても納得できる。


症状がひどいときには、あまり夢さえ見なかった。
もっともひどいときは、眠れることさえできなかった。
症状がひどくてどうしようもなくて、薬の量がふえたときには、よけいにただひたすら眠っていて、それでいて夢は見なかった。


いやな夢を見て、いい気分はしないけれど、
今は大丈夫、これは夢なのだ、ということを認識して気持ちを切り替えることは、だいぶ早くできるようになった。


私はなにもできなかったあのころと違う。
いやなものはいやと言えるし、
どうしてもだめなものからは逃げることもできる。


私は誰にも何にも縛られずに、自分の思うように生きる。それしかできない。
誰かのためにと思って自分の行動を制約することは、私にとってはつらいことだ。
そしてそれが何かよい結果をうむと思わないならば、そうはできない。


自分の価値観や信念は変えられない。
だんだんと変わっていくものではあるけれど、根本的なものは変わらないのではないかとも思う。
妥協はできても、それではだめだ、それさえ許されないというのならば、しかたがない。
おたがいにとってよいことはない。


私は自由でありたいし、他の人にも自由であってほしいと思う。
ただ、人を攻撃することを是とおもわないでほしい、傷つけることに無頓着であってほしくない。
ただそう願うことしかできない。


性暴力をなくしたい。
性暴力は許さない、許せない。
そういう思いでいるけれど、
ありとあらゆる形の暴力に私は反対だ。