愛知県に警察主導のワンストップセンターできる


気になっていた、国内初の、警察主導のワンストップセンターが、
愛知県一宮市羽衣にある、大雄会第一病院に開設されました。
 
 
大雄会第一病院のサイト→http://www.daiyukai.or.jp/daiyukai/organization/medical_treatment/daiichi_hospital.html


先日の記事でご紹介した、性暴力救援センター・大阪SACHICO(大阪府松原市の阪南中央病院内に設けられた24時間対応の民間のレイプクライシスセンター)とはやはり記事を読むだけでも熱意というか何かが激しく違う、と思う点が多々ありますが、そのくらいSACHICOの皆様のがんばりが伝わってきます。

性暴力救援センター・大阪SACHICOのサイトはこちら→http://homepage3.nifty.com/wco/sachico/index.html
新聞テレビ等でも何度も取り上げられ、そのたびにSACHICOのスタッフの皆様の熱意があちこちで伝わって励まされています。
行政の金銭的バックアップがほしい・・・皆様もカンパをお願いいたします。
http://wan.or.jp/modules/articles0/index.php?page=article&storyid=306より

性暴力救援センター・大阪へのご寄付は、
  郵便振替口座  00900−7−163580
  加入者名    アミーケ基金協会
  1口 5000円以上でお願いします。
  また、お名前の公表について、公表可・不可を明記してください。

性暴力救援センター・大阪SACHICOに負けじと取り組んでほしいと切に思います。
性暴力がそれだけ多いというのもつらいですが、多いことに目を背けても、何も得られない。何もいいことはない。
今まで被害にあった場合のケアがすすまなかった理由はそれです。性暴力の多さを認めない社会。


愛知県以外は受け付けないとか(警察主導だから仕方ないとは思いますが、せめてケアは受けさせた後つなげないのか、もういっそ都道府県警を廃止してほしい、変な縄張り意識は邪魔でしかない等々・・・たまっている不満や不安がいろいろ出てきます・・・)、

日曜を除く午前9時〜午後8時に常駐とか、なめてるのか?24時間でないと意味がない、といろいろ思うことはありますが・・・。(時間外は県警本部に転送されるそうですが、直接病院に連絡して、行ったほうがいいのではないかと思ったり・・・まずケアを受けてから警察とどう関わるか決めるのが一番ではないでしょうか・・・このあたり調べてみたいです。どこまでできるかわかりませんが)


警察が把握しているだけでも(顔見知りによる被害が圧倒的に多い実態と逆転して見知らぬ人による性犯罪しかカウントできていませんが)性暴力被害が多く発生する時間帯くらい理解しているのに。
そのデータを警察のサイトでいくつも見た記憶があります。


被害者が希望する場合は警察官が駆けつける、ということですが、無理に告訴するよう強要するのではないかと心配されていた方も多いですが、それはないようです。
ただ現状は「あなたが恥ずかしい思いするよ」と言い、告訴するな告訴取り下げろというような状況ですから、それを踏襲するだけでは意味がないとも思います。その意識を変えなくては何も変わらない。そのきっかけとなることを望みます。
恥ずかしいのは被害者ではなく、恥ずべきことをした加害者です。被害者は悪くありません。
ともかく被害者の意思を尊重してほしい。切に願います。


不安だらけですが、変えていかなくてはいけないのだなと思います。
あまりにひどい、動かざるを得ない現状なのに。
どれほど性暴力が多いかわかっている人とわかっていない人が混在してこの創設に関わっているのを感じます。
SANEの方もきちんと配置されているのだろうか、おそらく大丈夫だろうとは思うものの心配です(近々問い合わせてみます)。



でも、まずは、国内に一箇所できたというだけでも大きな大きな進歩です。


関わる方々にはがんばっていただきたいです。私が言うのも変ですがどうかよろしくお願いします。
被害者を傷つけないでください。


男性の被害者も対象にされているという点にもほっとしました。
男性女性こだわらず、ちゃんとケアしてほしい。あまりに多すぎます。
24時間対応にしてほしい。被害者に、変な負担をよけいにかけないでほしいと思います。


以下、いくつかの記事を貼り付けます。

性被害の相談・通報・診療を1カ所で 愛知の病院に拠点
http://www.asahi.com/national/update/0724/TKY201007240497.html
<<魚拓>>

 性犯罪の被害者が、治療や検査、警察や弁護士への連絡を1カ所でできる拠点「ワンストップセンター」を警察庁と愛知県警が26日、愛知県一宮市の大雄会第一病院に開設する。被害者が関係機関を行き来する負担を軽くして、潜在化を防ごうという国のモデル事業で、韓国の先例を参考にした。
 拠点の名は「ハートフルステーション・あいち」。犯罪被害者支援組織「被害者サポートセンターあいち」の女性支援員と愛知県警の女性警察官が日曜を除く午前9時〜午後8時に常駐して、電話相談も受ける被害者が希望すれば医師に連絡し、付き添う。通報を希望する場合は、捜査員が駆けつける。弁護士や臨床心理士も紹介できる。男性の被害者も拒まないという。

 ワンストップセンターとしては、大阪府松原市の阪南中央病院内に設けられた民間の「性暴力救援センター・大阪(通称SACHICO)」(072・330・0799)が4月から活動している。女性の救急医療として24時間対応。大阪府警が協力するが、警察官は常駐せず、研修を受けた女性支援員が被害者の話を聞く。

 センター代表で同病院産婦人科加藤治子医師によると、4〜6月の3カ月で計13人のレイプ、強制わいせつの被害者が事件後1週間以内に来所した。開所前の昨年1年間で同病院に診察に訪れた性暴力被害者は9人、一昨年が11人。開所3カ月で年間の数を超えた

 被害者の多くが10代。母親や学校の養護教諭に連れられて来た。診察後に警察に通報した人も複数おり、被害者が望めば、センターで体内から採取した証拠を冷凍保存する。「72時間以内なら緊急避妊もできるし、証拠採取や傷の診断も早い方がいい。できるだけ早く医療や支援につながることが回復には重要」と加藤さん。ただ、運営費を寄付に頼り「当面は続けられるが、公的支援なしに続けるのは厳しい」状況という。(編集委員・河原理子)


性犯罪被害者の支援拠点きょうオープン
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20100726-OYT8T00040.htm

 性犯罪の被害者対応を1か所に集約した拠点「ハートフルステーション・あいち」が26日オープンするのを前に、一宮市羽衣の大雄会第一病院で25日、開所式が行われ、施設が報道陣に公開された。

 式には古谷洋一・県警警務部長、杉本孝・警察庁犯罪被害者支援室長、伊藤伸一・医療法人大雄会理事長や被害者支援団体などから約20人が出席。古谷部長が「性犯罪被害者への支援を望む声が高まっている。効果的な運用に取り組んでいきたい」とあいさつ。続いて伊藤理事長も「医療を通して、性犯罪被害者の身体的、精神的な被害のサポートができるよう力になりたい」と述べた。

 「ハートフルステーション・あいち」は警察庁の性犯罪被害者対応拠点モデル事業で、警察の事情聴取や証拠採取、医師の治療などが1か所で受けられる全国初の試み。女性警察官や支援団体の女性職員が常駐し被害者への対応にあたる。同病院内の一室(約10平方メートル)に設けられた。

 室内は少しでもリラックスできるように花や絵画などが飾られている。また、入り口についたてを設置したり、会話が外に漏れないように音楽を流したりと、プライバシーに配慮したつくりになっている。

 杉本犯罪被害者支援室長は「性犯罪の被害者が安心して飛び込むことのできる場を作ることで、被害の潜在化を食い止めたい」と話した。

(2010年7月26日 読売新聞)



ワンストップセンター開所式=性犯罪被害ケア拠点−26日から運営・愛知県警など
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010072500064


 愛知県警と警察庁は25日、性犯罪被害者の治療、カウンセリングと被害申告などを1カ所で受け付ける「ワンストップセンター」の開所式を、設置先の「大雄会第一病院」(同県一宮市)で行った。官民協力で性犯罪被害者のケア拠点を設置するのは全国初で、26日から業務を開始する。

 県警によると、センターの名称は「ハートフルステーション・あいち」。祝日と年末年始を除く月〜土曜日の午前9時〜午後8時まで、女性警察官と社団法人「被害者サポートセンターあいち」(名古屋市)の女性スタッフが常駐し、訪れた被害者のカウンセリングを行う。

 スタッフらは、医師や警察、弁護士らとの連絡調整にも当たり、従来のように被害者が病院や警察で繰り返し被害の説明をさせられ、心の傷を広げるのを防ぐ。

 電話相談窓口「0570・064・810」(愛知県内からの電話のみ接続可能)も設け、常駐時間外の電話は県警本部に転送される。時間外にセンターに被害者が来た場合、主に女性警察官が駆け付け、対応するという。
(2010/07/25-15:15)