性犯罪の公訴時効に関して

マスコミでは殆ど取り上げられていないのですが、先月、公訴時効に関して性犯罪も対象にするよう、性暴力禁止法をつくろうネットワークが要望を出したそうです。
取り上げたのはNHKと東京新聞のみです。



「置き去りにされている犯罪被害者 ― 性犯罪被害者」のエントリで書いたように、
性犯罪を裁判員裁判の対象にする割には模擬裁判さえしていない状態で組み込み、そのわりには時効に関して全く置いてけぼりで、また置き去りになっているわけです。
心身にこれだけダメージを与える犯罪にも関わらず、とても適当な扱いで、重大事件として扱ってないのです。



公訴時効に関してはパブリックコメントも募集していたので、なんとか書いて出したかったのですが、
わたし自身、時効に関してうまく考えがまとまっていないのと、個人では名前電話住所等が必要なのと、時間的な制約や心身の不調もあり、ほんとうに残念ながら無理でした。


私の心身への影響、人生への影響という点で考えると、被害の影響が完全に消滅するというのは難しく、性被害を受けた自分を完全に捨てることはできず、そういった悲しい面と共存していくしかないのです。
ただ私は、形としては刑事裁判という形で、はなはだ不本意ではあるものの判決が出ているので、時効について本当の意味で語れないと思います。


犯人が捕まらず時効を迎える。犯人が誰かさえ分からない。訴えたいと思ったときにはとっくに時効で納得いかない。
そういった声を多く聞きます。
できればそういった声を反映させたかったのですが、自分の言葉で語れず、またどなたか窓口になってくれる方を探す気力もなく、時間切れとなってしまいました。


今回の公訴時効の件で、残念ながらひとりでは限界があるな・・・とつくづく思いました。



それぞれ経験も思いも違うとは思いますが、わかちあって、支えあって、いつか要望書やパブリックコメントなど出せるようになりたいと思っています。
できる人が、できるときに。無理のない範囲で。
あまり拘束力がない、したいときだけ参加するというようなグループをつくれないかな、と思ったりしています。
やはり当事者の声というのは大きいようですから。


伝えていきたい気持ち、経験。きっといろいろな思いがおありだと思います。
今回の公訴時効にかぎらず、お話したいことを、お話したい分だけ、
教えていただけるととても嬉しいです。(もちろん個人情報は伏せてください)



あちこちで言われて、そして多少実感もしているのですが、たしかに無理をすると倒れます。
歯がゆいですが、ゆっくり進んでいくしかないというのは本当なのでしょう。



被害者当事者の声を届ける体制作り。
これを目標にしたいです。




東京新聞の記事を以下に載せますのでご覧下さい。
(画像アップロードのやり方がわからず見づらくなっていて申し訳ないです)