狙われたら最後


加害者はとても用意周到に、計画的に犯行を行う。

狙われたら最後、逃れる術はない。


性欲が異常な、めったにいないようなごく僅かな男性が、「つい」衝動的に行う犯行ではないのだ。
弱いものを恐怖に陥れ、最大限の屈辱を味あわせ苦しめることを喜ぶ、人間のクズが行う犯罪だ。
暴力でしかないのだ。
性という側面に捉われると、本質が見えなくなる。


検察も裁判官も相変わらず判を押したように「性欲」云々の話をし続けているが、
いったいいつまでそういうことをやっているつもりなのか。


世間も、いつまで「自衛」で防げるなんて思っているのか。


性犯罪に限らず、犯罪者はとても多い。
身近にいないと思っているのなら、それは間違いだ。
性犯罪者は、逮捕さえされていない者があまりに多い。
逮捕されてもあまりに刑は軽い。執行猶予が当たり前、実刑でもほんの数年。
一人の被害者の後ろには、何十人何百人もの被害者がいる。


加害者は、犯罪者という認識さえない、世の中はちょろい、としか思っていない。
全能感に浸りたいがため、嗜虐欲、支配欲、征服感を満たすため、という歪んだ思考で行う、きわめて理性的な犯罪だ。



自衛などで防げるわけがない。
考えられる限りの自衛は誰だってしている。